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vol.161『ボジョレーヌーボー2023の動向』

■好調だった今年のボジョレーヌーボー
ボジョレー地区で造られた新酒ワイン「ボジョレーヌーボー」の今年の解禁日は11月第三木曜日11月16日でした。
大手輸入メーカーは、新型コロナ5類移行後初という事もあり前年比120%の輸入していたようです。
実際にマーケットはどのように反応したのでしょうか?

解禁日の週(11/13~19)の金額前年比は137.1%、数量前年比142.4%といずれも前年を大きく上回りました。

表1:ボジョレーヌーボー解禁週の金額/数量及び前年比
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※My属性機能で「ボジョレーヌーボー」を作成、使用データ:RDSスーパー全国:100店舗当たりの金額

円安で昨年よりも値上がりしたと思われがちですが、昨年同時期に比べると空輸コストが下がったため値下げが実現され、下記の通り売価にも反映され、実はお買い得になっていました。

表2:商品単価比較(※メーカー/規格が同じで同等と思われる売上上位商品を抜粋)
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■過去のトレンド
解禁日の熱量が昔と違う気がしたので、トレンドを調べてみました。
2004年がピークで、近年はコロナ禍の影響もありピーク時と比較すると完全に下火であると言わざるを得ません。今年はようやく長年のダウントレンドの食い止めができました。

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■容器のトレンド
近年ではハーフサイズ375mlやPETボトルタイプ(2009年登場)が出現しています。
ハーフサイズPETでは1000円を切る低価格の商品も登場していますので、支持を得ている商品がどのように変化したかピーク年の2004年と比較してみます。

表3:ボジョレーヌーボー:金額ランキングベスト10比較
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小サイズ商品(黄色)は1⇒6と急増し、2004年には市場に存在しなかったPETボトルタイプが、直近ではベスト10の半数を占めています。10位以下の商品も同様の傾向でした。

■PETや小容量の伸びは?
前述のトレンドとランキングからPETや小容量の低価格帯が伸びているのではないかと思い、価格帯で調べました。

表4:ボジョレーヌーボー価格帯別構成比及び前年比(2023年解禁日週)
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直近の前年比では、1500円未満のみ前年割れしており、2000円台の高価格帯は倍以上の数値です。
サイズ別ですと小サイズよりもレギュラーサイズ(750ml)の伸びの方が高くなっています。

表5:ボジョレーヌーボーサイズ別構成比及び前年比(2023年解禁日週)
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■高価格帯へシフト

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2,500円以上の前年差+4.8%、1,499円以下が▲10.8%と大きな変化があり、高単価シフトが確認できました。

■ワインの一番売れる週は?
ワイン全体の売上金額ベスト3は下記です。
No1. クリスマス週   No2.年末週  No3.ボジョレーヌーボー解禁週

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ワインの国別(フランス・日本・その他の国)の売上の積み上げで、フランス産は、ボジョレーヌーボー解禁週が文句なしでNo1になっています。
今年、ボジョレー地方も8月後半には42℃となる記録的猛暑だったようです。
ぶどうはデリケートな作物なので、今後の作付けには猛暑が影響しない事を祈りつつ、来年こそは久々にボジョレーヌーボーを飲もうと思います。
尚、ヌーボーつながりですが、11/3(文化の日)は山梨ヌーボー解禁日だそうです。
11月に入りひそやかに店頭展開されていましたが、認知度が低いので今後見守っていきたいと思います。


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