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vol.160『30年間で伸びたカテゴリー・縮んだカテゴリーは?』

マーチャンダイジング・オンの市場データRDSの特徴として、30年分まとめて分析ができる機能があります。オプション費用無しで、カテゴリー・メーカー・単品・価格帯など通常の粒度で分析が可能です。

■30年間の酒類カテゴリーシェアの推移
今回は酒類主要9カテゴリーの30年間の金額シェアの推移を紹介します。

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図1 酒類9カテゴリー金額シェア推移(1993年~2022年)
使用データ:RDSスーパー全国:100店舗当たりの金額  分析カテゴリー:JICFS

特に1993年に成人されていた50代以上の方には、懐かしさをもって推移を見る事が出来るのではないでしょうか?主なポイントを記載します。
①「発泡酒(黄色)」:バブル崩壊の1993年頃に登場し、以降は低価格でビールのシェアを奪いその後、第三のビール(リキュール類)の登場で縮小していきました。
②「ウィスキー(青色)」:期初での10%弱が縮小していきましたが、ハイボールの登場により見事に回復してる酒類では稀有な事例です。
③「焼酎乙類(緑色)」:2000年頃に3Mと呼ばれる森伊蔵、魔王、村尾が軽く10,000円を超えるにもかかわらず入手困難というほどのプレミアム焼酎のブームが起こりました。
④「果実酒:ワイン(ピンク色)」:1997年頃にポリフェノールを多く含む赤ワインが疾患に効くという学説が広まりました。その後、「私の身体はワインで出来ている」と言う女優の影響や、あるある大事典(フジテレビ系列)などで火が付き、品揃えで差別化をしやすい酒類カテゴリーとして、それぞれのチェーン独自の店頭展開がされています。

30年間に「ビール」⇒2002年「発泡酒」⇒2012年「リキュール類(新ジャンルを含む)」と2回の首位交代がありました。今後は追い風となる酒税法改正で「ビール」が首位奪還すると思われます。

■30年間の「ビール」メーカーシェアの推移
それでは「ビール」の30年の流れをメーカーシェアの推移とともに振り返ってみましょう。

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図2 ビールカテゴリー メーカー金額シェア推移(1993年~2022年)

主なポイントを記載します。
①1999年にアサヒビールが麒麟麦酒を逆転しました。(メーカー出荷数量では1998年に逆転)
②サントリーは2003年プレミアムモルツ発売以降着実にシェアを伸ばしています。
③長期間劣勢だった『その他』が直近で4.5%:クラフトビールブームの影響と思われます。
④ダウントレンドだったアサヒビールが2021年⇒2022年でシェア+4.7%と急回復しました。

■30年間のアサヒビール「ビール」ブランドシェアの推移
上記④の要因を探るためにアサヒビールのブランドで分析してみることにします。
My属性機能を使って、その他を含む4ブランドを作りました。

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図3 アサヒビール ビールブランド別金額シェア推移(1993年~2022年)

長年スーパードライの一本足打法でしたが、画期的な新商品である生ジョッキ缶・生ビール(マルエフ)の登場でスーパードライの依存率が71%まで低下したことがわかりました。

■30年前のアサヒビール「ビール『その他』」売上ランキングの確認
図3でスーパードライが爆発的ヒットしていた30年前に30%を占めていた『その他』が気になりましたので当時どのような商品があったのかをランキングで確認します。

表1 アサヒビール ビール『その他』ランキングベスト10:1993年
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「ピュアゴールド、Z缶、オリジナルエール」と私にとっては初耳の商品名が並んでいます。
検索したところ、どれも力強いパッケージで新鮮に感じ、昭和レトロにハマる若者の気持ちが少しわかった気持ちになりました。

弊社のRDSではこのように皆様の商品も30年前に何が売れていたかを調べることが出来ます。
副産物として「こんなに売れている商品あったんですね。どんな商品だったんですか?」などと先輩の方々とコミュニケーションをとる機会にも繋がりますので、是非ご利用ください。


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