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vol.157『記録ずくめの北海道の異常事態』

異常気象という言葉を聞き慣れてしまい、異常なのが正常と感じるほどですが、札幌では最高気温が平年値よりも10℃前後高い日々が続くという事態が起こりました。

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今年札幌に転勤された方に聞いたところ、北海道はクーラーを備え付けていない家が多いそうです。最高気温が30℃を超えないことが常識でしたので当然かも知れません。
扇風機で急場をしのいでいるご家庭も多いという報道もありました。

そのような状況でどのようなものがどのくらい売れたのかを、気温の影響を受けると思うカテゴリーで検証してみました。
 ※期間:札幌市で最高気温30℃を超える日が多かった2週間(2023/8/14~8/27)

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北海道と全国を比べてみると、上記の前年比の差が出たことが確認できました。

まず、今年と去年の清涼飲料の売れ筋ランキングを対比してみます。

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 ・スポーツドリンク(青塗り)が2→6SKUに増加しました。
  ※清涼飲料の中では、スポーツドリンクが金額前年比198.6%で伸長率No1でした。
 ・黄色付商品が、清涼飲料の前年比126.1%を大幅に上回り、上位商品は200%を超えるものもありました。
気温上昇時には、清涼飲料の中で「スポーツドリンク」が大きく伸長することがわかりました。

続いて、暑い時に売れる代表的なアイスも同様に見てみます。

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 ・2022年は上位に、チョコモナカジャンボ、エッセル、パルム、ジャイアントコーンとクリーム系の商品が並んでいました。
 ・氷菓系(青塗り)が1→6SKUに急増し、前年比が2倍~4倍に迫る商品まであります。気温上昇時には、アイスの中で「氷菓系」が大きく伸長することがわかりました。

それでは、単品で驚異的な伸びを示した「氷菓系アイス」をMy属性機能でグループ化し分析してみました。※氷菓系アイスの定義:2023/1~2023/7の金額ランキング200位から抽出

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北海道の氷菓系アイスの金額前年比が272.9%と突出した値になりました。
表4で示したランキングの「氷菓系Best5」をグループ化して、最高気温との相関を調べてみました。

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 ・「氷菓系Best5」は最高気温と連動し相関があることが確認できました。
また「氷菓系は30℃が境目」と言われていますが、そのことも実証できたと思います。

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30℃以上になると前年比が+22.7%となることが確認できました。

気温上昇時の「売れ方の変化を把握し備えておく事」がより大事になると思います。
また、発注の際も一律発注とか総数管理ではなく、今回のように気温変動を考慮し、氷菓系アイスは〇倍、クリーム系アイスは△倍などと分けて管理する事が大切ではないでしょうか?


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