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vol.112 『何気にうまいぞ! プラントベースフード』

 皆さんはプラントベースフードと言う言葉をご存知ですか?簡単に言ってしまうと植物性由来の脱動物性食品の総称です。海外では近年強くなっている環境保護意識や健康に対するニーズから需要が一気に高くなって、大手スーパーやファストフード店でも大々的に取扱われ、一定の市民権を得ているとの事。
 日本ではまだ余り馴染みのないイメージがありますが、身近なところで豆腐やおからのハンバーグ、唐揚げ等はプラントベースフードと言っていいと思います。私自身興味はありつつも手を伸ばしていなかったのですが、先日“大豆ミート”と銘打ったハンバーグをついに購入し食してみたところ『肉っぽいしおいしいね!』と家族も好反応。これは日本でも広がる可能性はあるなと思い調べてみることにしました。

 まずRDS市場データの加工食品の中からMy属性機能を使い、大豆ミートに関連する商材をまとめて直近の傾向を調べてみました。

◆対象カテゴリ:加工食品(JICFS分類)
◆実績:100店舗当たり販売金額
◆My属性:POS分析ソフトPlano-POSの任意の商品をグループ化し、独自の切り口で課題を発見できる機能
◆グルーピングしたキーワード:商品名に下記の名称が含まれた商品をグルーピング
(大豆ミート、0ミート、大豆を使った、大豆の、まるでお肉、ベジタリアン、ヴィーガン)

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2018年から2019年にかけては約1,428千円から1,536千円と約108%の伸長となっていますが、2019年から2020年で見てみると1,454千円で、上期で既に前年度合計に近い実績となっています。このまま進むと3,000千円程度の実績に到達する勢いです。

 今年は新型コロナの影響もあり、食品は何でも売れてしまったからではないか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、更に調べてみるとそれが主な理由では無いようです。

2018年~2020年6月までの実績がある商品数をまとめてみてみました。

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2018年は24商品で大豆ミート関連商品の実績を構成していましたが、2020年には57商品となっており大幅に拡大しています。併せて大豆ミートカテゴリへの参入メーカーも徐々に増えており、RDS実績にはまだ出現していませんが食肉大手メーカーの日本ハム社・丸大食品社も商品を発売しています。まだまだ日本では小さい市場ではありますが、プラントベースフード市場への関心が高まっていると言っても過言ではないと考えます。

 また、この動きに合わせるように小売業でも大々的にコーナー展開している店舗も増えているそうです。こんなことから私も含め、消費者の目に止まる機会が増えた事も関係していると考えます。。

下記に参考までに代表的な商品を下記にまとめてみました。

分析期間:2018年1月~2020年6月
販売商品抜粋
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日本では、まだ健康志向が強いごく一部の消費者しかニーズが無いと思われがちですが、今後諸外国の様に環境保護の側面、世界的な食糧不足等の問題が強く伝わると更に拡大してくるのではないかと考えます。但し!美味しくなければ拡大は期待できないと思います。

 今後クォリティーが高い商品が多く発売され、1つのジャンルとして確立し楽しめることを期待します!!!

市場POS RDSデータを活用することで、市場動向を把握することができます。
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