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vol.74 『おせちとウィンナーについて』

12月は流通並びメーカーにとっては歳暮ギフト・クリスマス・お正月の準備等で1年の中で最も重要な月と言えます。
今回は12月の加工肉(おせち商材とウインナーの関係)について調べてみました。
12月後半になると、加工肉売場におせち商材(ブロック物)が最下段に並び始めます。
普段扱いの無いおせち商材が入ることで、当然既存商品のスペースが減ることになります。
そこに12月の売上を左右する大きな要因が隠されています。おせち商材を入れる為に、どのカテゴリーのスペースを縮小するかが問題となります。
12月の売場を検証するとウインナーのスペースを縮小して、そこにおせち商材を並べる流通が多く見られます。本当にそれで良いのでしょうか。


RDSデータでウインナーの売上高を見ると、年間では12月が最も売れる月となっています。 trend74_1.png
また主力商品4品(シャウエッセン・香燻W・燻製屋W・アルトバイエルン) の売上高をみるとやはり4品合計で12月が最も売れています。
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更に4品の売上高構成比、月別に見てみました。
trend74_3.png

11月と12月を比較すると、シャウエッセンが11月より3.4ポイント伸び、その結果2・3番手の商品の売上構成比が減少していることが分かります。(表3)
おせち商材を販売したいが為、NO1のシャウエッセンを優先する為、2・3番手商品の売場スペースが狭まったり、極端な流通では売場から無くなっている場合もあります。

本当にこのような売場作りで良いのでしようか。
シャウエッセンが年間を通して12月が1番売れるのは、以上の結果だと言えます。

それでも、結果的に12月加工肉の売上が前年比をクリアーできていれば問題はないのですが、現状はどうでしょうか。

trend74_4.png

そこで加工肉の金額構成比を11月と12月を比較すると、ハム類(おせち商材)は対11月では5.3ポイント増加、逆にソーセージの売上構成比は6.1ポイント減少しています。(表4)
ソーセージの売上構成比は加工肉全体で通年約50%を占めます。最も売れるのはソーセージです。売れるソーセージのスペースを減らしてまでも、おせち商材を置く事に疑問があります。
おせち商材は年々売上が減少しています。売れない物を売るよりは、売れている物をしっかり販売した方が良い結果が得られるはずです。
今年は、おせち商材とウインナーのスペース構成を見直してはどうでしょうか。

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2017年11月14日 15:01

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