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vol.45 『夏でも溶けない、焼きチョコ』

先日、夏日にポッキーを買い、家に帰って冷蔵庫に入れて、食べようと思って出したら溶けたチョコが固まってポッキーが束になっていました。こういう失敗をよくやってしまうのですが、やっぱり夏でもポッキーは食べたい!

今回は、真夏もそんな悲しい思いをしないで食べられる「夏でも溶けない」焼チョコを分析してみました。

まず、チョコレートの52週の販売指数を見てみましょう。2月のバレンタインデーの前週が最も高く426で、夏場は55前後で推移しています。

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今春夏発売された「焼チョコ」の中で一番発売の早かった「森永 ベイクショコラ 10粒入」の売上推移をみてみました。
発売後に出来た山が5月下旬に落ち着いて、その後6月18日週から再度上昇しています。
「チョコレートは食べたい・・・けど溶けちゃうのはいや」というチョコ好きのニーズをうまくとらえたようです。

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他にも焼チョコで2商品発売されています。
「ロッテ 薄焼きカカオ 41g」と「明治 チョコまで焼いたたけのこの里 40g」ですが、2商品ともRDSに登場するのが6月11日週でした。
3月末に登場していたベイクの方が早く売場を立ち上げた分だけ商品が浸透しているのか、夏に安定して高い売上を保っています。同じ「焼チョコ」の商品でも、売場の立ち上げ時期によってピーク時の売上が変わってくることがうかがわれます。


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森永「ベイク」の商品のホームページに掲載されている開発秘話によると、最初は「パンの耳」や「ごはんのおこげ」のような「はしっこ」には凝縮された美味しさがあるのでは?ということで、そのイメージで商品を開発されていたそうです。その開発中に生まれたのが「ベイク」だそうです。
「溶けないっぷりルポ」も紹介されていて、実際にサハラ砂漠に持っていっても溶けなかったという話が写真つきで紹介されていました。

「夏でも溶けない」チョコが生まれたのは意図してなのか、偶然の産物なのかわからないですが、商品開発と売場での展開時期などがうまくかみあって売れているすばらしい商品だと思います。

2012年8月 3日 15:00

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