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vol.39 『2010年鍋つゆ新商品 今年のトレンドは?』

 残暑が続いていますが、もう9月です。鍋が恋しくなる季節がすぐそこまでやってきています。今年も、昨年の鍋つゆ販売実績の振り返りと新商品のラインナップから今年の鍋つゆトレンドを予測してみたいと思います。

 まず、昨年の市場での販売状況です。鍋つゆのシーズンである10月から2月の実績を昨年とおととしで比べてみました。昨年は鍋つゆ自体としては前年比10.4.8%と若干の増加、フレーバー別では最もシェアの高い「キムチ」とシェア約1割を占める「カレー」がともに5%前後シェアを落としています。逆に伸びたのは「トマト」で昨年はシェア6.7%を占めました。おととしはキムチからカレーまでの上位4フレーバーで84.7%のシェアだったのが、昨年は75.9%に下がっており、多彩な新商品の投入に伴い風味の多様化が進んでいます。

鍋つゆ風味別売上金額実績比較(2009年10月~2010年2月とその前年同月 RDSスーパー全国)


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※スーパー100店舗当り平均

 今年の新商品を見てみましょう。JICFS/IFDBに登録のある商品で、2010年5月1日から9月15日までに更新された鍋つゆ商品を抽出して風味別に分類し、構成比をまとめました。前年の2009年が127品であるのに対して、2010年は169品で商品数は約1.3倍に増えています。また2009年は寄せ鍋、キムチ、ちゃんこの3つで約半分を占めていますが、2010年は約3割を占めるにとどまり、今年は更に風味の多様化が進むものと思われます。

鍋つゆ風味別 新商品数割合 (2009年、2010年 JICFS/IFDBより)


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 今回のJICFS・IFDBでは挙がってきませんでしたが、日本ハムの「ベジポタ鍋」はじゃがいもや玉ねぎなどの野菜をペースト状にした野菜スープで食べる鍋で、昨年から飲食店で流行っているそうです。日経MJの9月10日号にはこの「ベジポタ鍋」の具材に同社のシャウエッセンを推奨して鍋にシャウエッセンを定着させる試みが掲載されていました。

  「食べるラー油」ブームの流れで、「辛くないラー油鍋」が新商品として発売されるのでは?と予測していたのですが今回は挙がってきませんでした。また、最近立ち寄ったスーパーではカゴメ「トマトすき焼き鍋」とヤマキ「塩すき焼き鍋つゆ」が隣あわせで並んでいるのを見かけました。風味のバラエティが豊富になる中、思わぬ商品が話題になるのか?今年も鍋商戦に注目です。

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2010年9月22日 14:30

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