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vol.87 『今年の夏は体も実績もスムージーで乗り切れるか?』
皆さんちゃんと野菜の摂取はできていますか?厚生労働省が定める1日の野菜摂取量は350g以上とされていますが、平成29年の国民健康・栄養調査では平均で288.2gなので約62g不足しているようです。また、60代未満は各年代とも摂取量が少ないようです。これらの数値は平均ですので、摂取不足の方が相当多くいらっしゃるという風にも考えられます。またこの野菜摂取350gの意味合いはビタミン・栄養素等の摂取量から算出されているようなので、キャベツだけ大量に食べました!では適正に摂取したとは言えないようです。


出展:厚生労働省 平成29年「国民健康・栄養調査」の結果より抜粋
これら摂取不足を補おうと思ったときに、私に限らずパッと思いつくのが野菜ジュースかと思います。中でもスムージーはベストな飲料と思いませんか?
最近スーパー・コンビニ問わず、チルド飲料コーナーでスムージー商品の露出が多く、あるチェーンではPB商品まで開発し、大々的に売り場で展開したりしています。
一部では第二次スムージーブームとも言われているそうです。
今回は野菜ジュースと、スムージーの現況を見てみたいと思います。
まず、野菜ジュースの直近2014年~2018までの5年間の推移を見ると、アップトレンドな市場となっています。(図4)
健康志向の高まりや、近年の野菜価格の高騰等様々な要因も後押しして、順調に伸びているように伺えます。
しかし、2019年1月~5月で見ると前年を大きく割っています。(表1)昨年は野菜の高騰による代替需要等、好調だったことも理由としてはあるかと思いますが、このまま推移すると2019年は大きく前年割れの可能性が出てきます。野菜ジュースは夏場にかけて最盛期となり実績が上がる傾向なのですが、挽回できるか少々不安があります。(図5)
そんな2019年の厳しい状況の中、スムージー商品群をPlano-POSのMy属性を使い、スムージーとsmoothieの名称がついた飲料をグループ化して分析してみてみました。
さすがは第二次ブームと言われているだけの事はあり、構成比は8.4%とまだ低いですが前年200%越えとスムージーに関しては大変好調なことが分かりました。(表2)
単品で見てみると圧倒的な勢いなのが、パイオニア的存在のカゴメ社でした。上位20SKU中13SKUがランクインしています。(表3)
低迷している2019年の実績を改善する1つの要素としてスムージーの展開を強化する価値はあるかと思います。
ではどういった店舗で、展開すると効率が良いかをRDS商圏POSを使ってみてみました。
世帯属性別にみると、単身若年・ファミリー世帯が多いエリアではスムージーが支持されているようです。(図6)
◆世帯属性別実績比較
シルバーと比較して1.7~2ポイントも高い
また世帯年収別にみると、1,000万円以上の世帯が多いエリアでスムージーが支持されている事が分かります。(図7)
◆年収世帯別実績
年収世帯別の実績では1,000万円以上のエリアで1.5~2ポイントも高い
これらより、単身若年世帯及びファミリー世帯、並びに高所得世帯での野菜不足を補う存在として、スムージーとの相性がよさそうだということが言えそうです。
また、このスムージーの特性を踏まえて店舗によって品揃えに強弱をつけることで、野菜ジュースのマイナス分を補う存在となる可能性があります。
上記を参考に、対象となるチェーンと店舗を、商圏別にグループ化してポテンシャルのある店舗を絞り込んで、これから最盛期を迎える野菜ジュースカテゴリをスムージーの拡大展開で挑んではみてはいかがでしょうか?
【参考データ出展元】
厚生労働省HP
2019年7月11日 14:38
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