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vol.178『猛暑・酷暑の中、売れ筋は?』

今年は全国的に梅雨明けも早く、最高気温の記録を更新するような酷暑が続いていますが、食品関連ではこのような中でどんなカテゴリーが売れ、どんな商品が支持されているのか、RDS市場データを使って見てみました。

まずは、マーチャンダイジング・オンがオフィスを構える東京の気温を、梅雨明け発表の7月18日から追ってみました。

【図1】東京都最高気温推移

出展:気象庁 過去の気象データより

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梅雨明けからすでに30度を超える日が続き、7月後半からは35度を超える猛暑日も連発しています。

ネッククーラーやハンディファンのような猛暑関連のグッズが売れているのは想像できますが、食品では何が選ばれているのでしょうか。そこで、首都圏(東京都を含むエリア)の食品カテゴリについて、直近31日間のデータを指数で確認してみました。

【図2】RDSスーパー 首都圏 カテゴリー販売指数(大分類)

※指数:2025年7月18日~2025年8月17日の売上金額平均を100とした時の指数
※日付:赤文字は、35℃を超えた日
※指数:赤字文字は、土日を除く曜日で指数が平均100を超えた指数

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食品全体を見ると、35℃を超えた日の平日では「日配・冷凍」と「生鮮」の指数が高めに推移していることがわかります。

【図3】RDSスーパー 首都圏 カテゴリー販売指数(中分類)
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なかでも「日配・冷凍」を深掘りすると、7月28日(月)に全体的に指数が跳ね上がっていました。ちょうど台風のニュースがあった頃で、“買い置き需要”が動いたと考えられます。

【図4】RDSスーパー 首都圏 カテゴリー販売指数(小分類)
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さらに注目したいのが「パン」カテゴリ。35℃を超える日の平日で指数が高く、特に「菓子パン」と「惣菜・調理パン」がよく売れているようです。

一般的に夏場は“さっぱり系”が好まれるため、パンの需要は落ちると言われがちです。でも実際には、猛暑の中でも「菓子パン」や「惣菜・調理パン」がしっかり選ばれていました。全国との比較でも、前年より金額も数量も伸びているのが特徴的です。

【図5】RDSスーパー 首都圏 カテゴリー比較(小分類)
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同期間で、全国との比較をしてみましたが、前年と比べ金額でも数量でも「菓子パン」「惣菜・調理パン」は伸びていることがわかりました。

また、「菓子パン」「惣菜・調理パン」それぞれ、同期間内での単品ランキングを見てみました。

【図6】RDSスーパー 首都圏 「菓子パン」ランキングTOP30
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【図6】RDSスーパー 首都圏 「惣菜・調理パン」ランキングTOP30
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今回のように、一見すると気温とは関係なさそうなカテゴリでも、気温と並べて分析することで「なるほど!」と思える発見があります。小売業の商談に役立つヒントも見つけやすいのではないでしょうか。

なお、RDS市場データでは、下記の様に気温相関ランキング帳票が実装されております。

【図7】RDS気温相関ランキング
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ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。


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