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vol.171『11/21解禁!ボージョレ・ヌーヴォー』

■解禁間近
「Beaujolais Nouveau」解禁日は11月第三木曜日。今年は11月21日(木)です。
どうでもいい事かも知れませんが、小売10社のパンフレットの多数決を採り表記を変えました。
昨年:ボジョレーヌーボー
今年:ボージョレ・ヌーヴォ

干支2周分の実績を見てみましょう。時代とともに表記も実績も変わるものですね。

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図1:ボージョレ・ヌーヴォー年別金額推移 使用データ:RDSスーパー全国:100店舗当たりの金額

2004年がピークで、近年はコロナ禍もありピーク時と比較すると完全に下火であると言わざるを得ません。昨年2023年はようやくダウントレンドの食い止めができました。
 参考)ワイン豆知識
 ・2015年9月:ワインの女王:川島なお美さん死去
 ・2020年1月:ボジョレーの帝王:ジョルジュ・デュビュッフ氏死去

これらの豆知識がダウントレンドに影響したかは検証できませんでしたが、特に川島さんはその時期になるとマスコミ露出が多かったので、2014~2015年のダウンは少なからず影響を受けたと思われます。

■品揃えと価格
ボージョレ・ヌーヴォーのパンフレットを店頭で10社分入手しました。

表1:ボージョレ・ヌーヴォー750mlサイズの品揃え一覧
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価格の太字:チェーン一押し商品
・「ポイント」:早期予約等での付与ポイント
・黄 色:帝王ジョルジュ・デュビュッフブランドで、未だ圧倒的に支持されている事がわかります。
・上記の対象外ですが、近年増加傾向のハーフサイズ(375ml)は10社中4社で品揃え

驚いた事は、ファミリーマートでは数件回ってもパンフレットが無く、店員に聞いても不明でHPでの告知もなく調べたところ2022年までの取扱いだったようです。
上記通りダウントレンドですし、お歳暮/おせちの予約の時期とかぶるので優先順位的にそうならざるを得なかったのではと推測します。
各社の品揃え価格幅と他社と比較できるようにと、表1をグラフ化しました。

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一つの目安とされてきた売価2,980円に赤の補助線を引きました。
・ディスカウント志向の「ベルク」は赤線を超えず、1,000円台まで品揃え
・「ピーコックストア」はトップバリュでベルク並みの低価格品揃え
・高級志向の業態を持つ「カスミ」は赤線の2倍の商品まで品揃え
・高級志向の「クイーンズ伊勢丹」は全て赤線の上で、赤線の2倍の6,000円台の今回最高値の品揃え
・コンビニエンスストアセブン-イレブンは1SKUに絞った潔い品揃え

通常のワインの品揃えでも特徴が出ますが、ボージョレ・ヌーヴォーでもグラフ化すると各社の特徴が明確になりますね。

■2024年最新実績と今後

表2:ワインカテゴリー前年比及び構成比(金額/数量)
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多くのカテゴリー同様、値上げの影響が明らかな【金額】は前年越え、【数量】は前年割れです。

フランスワインの年間ピークであるボージョレ・ヌーヴォー解禁週を皮切りに、クリスマス、年末年始へとワインの最需要期を迎えます。(属性分析機能で国別実績も追加費用無しで出力可能です。)

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図3:2023年後半13週の国別ワインの推移

ワイン全体では、ラスト2週(クリスマス・&年末)が実績No1、No2です。
「フランス」ワインはボージョレ・ヌーヴォー解禁週が、ダントツのNo1でした。

ボージョレ・ヌーヴォーの最盛期2004年と比較したかったのですが、RDSが保有している最古の週データ(2017年)と比べてみます。

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図4:2017年後半13週の国別ワインの推移

図4は図3の2017年版です。
「フランス」ワインはボージョレ・ヌーヴォー解禁週が、No1であることに変わりはないですが、ワイン全体ではクリスマス・年末の2週と同等の値でした。

11月21日の解禁日に各局のアナウンサーが、「ボージョレ」と言うのか、「ボジョレー」と言うのかに耳を澄ませながら味わってみたいと思います。


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