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vol.151『最近の機能性ドリンク事情』

皆さん、日々の業務にお忙しい日々を過ごされているかと思われます。
特に各種業務が重なる時期は、集中して仕事に取り組まなければいけません。気持ちをONにしたいときのお供に、様々な食品、飲料がそれに即したようなキーワードで販売されておりますが、今回はその中でも一挙にシェアを伸ばしてきたエナジードリンクのトレンドを見ていきたいと思います。エナジードリンクの代名詞ともいえるレッドブルの日本初登場が2005年(登場当初はクラブやバーからスタート)。その2005年を起点に、数値がどのように拡大したか、同シーンでも使用されることの多い栄養ドリンクと比較して見ていきましょう。

【図1】RDSスーパー全国 エナジードリンク×栄養ドリンク年次売上金額(万円):100店当たり

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□エナジードリンク定義
JICFS分類「炭酸フレバー」「栄養ドリンク」より以下商品をグルーピング
レッドブル、モンスター、ZONe、エナジー、ENERGYいずれかの名前が付く商品
□栄養ドリンク定義
上記を除く「栄養ドリンク」をグルーピング
(例:大塚製薬オロナミンC、大正製薬リポビタンDなど)

エナジードリンクは右肩上がり、栄養ドリンクは右肩下がりと、全く異なる曲線を描いております。
次に各エナジードリンクの売上がどう変化しているか、まずは代表的な商品であるレッドブル、モンスター、ZONe3ブランドで売上を見ていきましょう。

【図2】RDSスーパー全国 3ブランド年次売上金額(万円):100店当たり

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レッドブルは前述の通り、クラブやバーからスタートし、その後CVS中心で展開。RDSスーパー全国で売上が初めて立つのは、2011年となります。その後、2012年にはモンスターが上陸、2020年にはZONeが発売を開始し、3ブランドとも右肩上がりで売上を伸ばしております

次に上記の3ブランドにその他エナジードリンクを加えてみていきましょう。

【図3】RDSスーパー全国その他+3ブランド年次売上金額(万円):100店当たり

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その他エナジードリンクは2012年、2014年、2019年と売上があがっているタイミングがあります。 このタイミングで何が起きているか、SKU数と売上構成比でみていきましょう。

【図4】RDSスーパー全国 その他エナジードリンク該当アイテム数

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【図5】RDSスーパー全国 その他エナジードリンク売上構成比

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アイテム数が拡張するタイミングで売上構成比も拡張。アイテム数が減少するタイミングで、売上構成比も減少。その他エナジードリンクについては、アイテム数によって売上構成比が変動しており、新商品の発売はするも、定着はできなかったという構図を見て取ることができました。
やはりエナジードリンクはレッドブル、モンスター、ZONeが3強という事がわかりました。

では次にONに対して、OFFの状況はいかがでしょうか。
睡眠の質向上を謳うヤクルト1000シリーズ(ヤクルト本社)、ピルクルミラクルケアシリーズ(日清ヨーク)、睡眠改善シリーズ(森永乳業)の3ブランドで2021年10月以降の売上推移を見ていきましょう。
※2021年10月はRDSスーパー_全国でヤクルト1,000の売上が初めて立った月です。

【図6】RDSスーパー全国 3ブランド月次売上金額(千円):100店当たり

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□3ブランド定義
JICFS分類「清涼飲料」「乳飲料」より各ブランド名を基にグルーピング
まだまだ歴史は浅いですが、睡眠の質向上を謳う飲料3ブランドについても、共存共栄が図られていることがわかりました。

なおヤクルト1000シリーズは下記の通り、7月と12月に増産がされ、取り扱いが増えていき、その流れで売上が上がるという好循環になっております。

【図7】ヤクルトY1000の取扱店率相関

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詳細については別記事でも取り扱っておりますのでぜひとも参考にしていただければと思います。vol.149『ヤクルト1000』

最後にエナジードリンクや睡眠の質向上を謳う飲料3ブランドがどの年齢世帯に支持されているか、RDS市場データ_商圏POSで売上構成比をみていきましょう。
※RDS市場データ_商圏POSとは:商圏分析結果と市場データを組み合わせることで商圏属性毎の“売れ方”を確認することができるデータとなります。

【図8】RDS市場データ商圏POS 年齢世帯 2022年年間売上金額構成比100店当たり

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エナジードリンク(ON)、睡眠の質向上を謳う飲料3ブランド(OFF)ともに単身若年で売上構成比が高いことがわかりました。

仕事も勉強もON・OFFの切替が大事。それぞれのシーンに合わせて、使い分けてみてはいかがでしょうか。


市場POS RDSデータを活用することで、市場動向を把握することができます。
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