vol.120 『RDSでGO TOトラベル！』

 2020年は我慢の年となり、皆さん好きな場所へ自由に旅行にも行けず、もやもやしているかと思います。新型コロナが落ち着いたら旅行に行きたいという方も多いと思いますが、皆さんはどこに行きたいですか？美味しいものがいっぱいの北の大地・北海道、異国情緒あふれ気分も開放的になる南の楽園・沖縄、古き良き日本を堪能できる古都・京都など、日本にはたくさんの観光スポットがあふれています。
 そこで、今回のRDSトレンド記事では、「RDSでGO TOトラベル！」と題して、RDSデータでご当地商品の分析をしてみたいと思います。加工食品・菓子・飲料・酒類カテゴリの各商品名称に上記北海道・沖縄・京都（代表的なエリアも含む）が入った商品をグルーピングして、RDS市場データで分析してみました。

■北海道・沖縄・京都My属性売上分析（RDS全国・2020年1月～2020年12月累計）

 売上のボリュームは圧倒的に北海道がTOPです。さすが北の大地は美食の宝庫だけあって、非常に多くの商品に「北海道～」や「札幌～」という名称が多く使われています。また、沖縄の名を冠する商品は夏場に伸びているので、行けない分せめて食だけでも気分は沖縄を感じたい方が多かったのではないでしょうか？次はエリア別の構成比を見てみます。

■北海道・沖縄・京都エリア別構成比（RDS北海道～九州・2020年1月～2020年12月累計）

 こちらもなかなか面白い結果が出ました。

 北海道・沖縄・京都の所属エリアでは、それぞれの構成比が大きくなっているのですが、北海道は沖縄・京都の売上構成が著しく低いです。北海道の皆さんは、他のエリアの食べ物より、自分の土地の食べ物がお好きなのでしょうか？
 そんな売れ行きTOPの北海道ですが、皆さんは北海道の食べ物で何を最初に連想しますでしょうか？筆者はラーメンが大好きなので、どうしてもラーメンが思い浮かびます。
 ※マーチャンダイジング・オン本社があります高田馬場には非常に多くのおいしいお店があります。研修などでお越しの際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか？
 それでは今度はRDSで、ラーメンの売れ行きを見てみたいと思います。

■生麺・ゆで麺My属性（RDS全国・2020年1月～12月累計）

 こちらはRDSの生麺・ゆで麺カテゴリ内の商品をそれぞれの「ラーメン」「うどん」といったキーワードを含むものでグルーピングして集計したものになります。その中でも、ラーメンの前年比は大きく伸長しています。やはり今は内食の傾向が強い影響でしょうか。
 そこで、今度は北海道のエリアをキーワードにしてラーメン（生麺）の商品をグルーピングしてみました。

■ラーメンMy属性分析（RDS全国・2020年1月～12月累計）

 北海道のラーメンと言えば札幌ということなのか、札幌の名を冠するラーメンがよく売れているようです。ちなみに該当期間内のSKU数を数えてみると
 札幌・・・43SKU、函館・・・13SKU、旭川・・・13SKU
 と札幌が圧倒的に多いことが分かります。やはり皆さんラーメンを選ぶ際には、ご当地の名称も選択のキーになっていそうです。他にもラーメンには美味しいエリアや名店とコラボしている商品が多数ありますので、そういったグルーピングも試してみると面白いかもしれません。
 自由に旅行がしづらい状況は未だ続きそうですが、その土地に思いをはせてご当地の食べ物を楽しむのも大いにありだと思います。そしてこのコロナ禍が終わった暁には、ご当地の美味しいものを、現地でおなかがいっぱいになるまで楽しみたいですね。