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vol.116 『濃い味はお好きですか?』
皆さんの味の好みはどんな感じでしょうか?辛いのが好きや甘いのが好き、など味の好みは人それぞれですが、その中に共通してあるキーワードが存在します。それが「濃い味」です。昨今チューハイなどでも、濃いめのストロング系が売れ筋となっており、確固たる地位を築いています。加工食品やお菓子、飲料などでもよく見かけるこのキーワード、どのような状況になっているのか、RDSで調べてみました。


※100店舗あたりの販売金額、単位:千円
こちらは名称に「濃いめ・濃厚」などが含まれる商品をグルーピングして集計した結果です。全体での構成で見ると微々たるものですが、各カテゴリで濃いめの前年比は大きく伸長していることが確認できます。また、食品全体の傾向で見ても、コロナの影響もなく消費者に選択肢として定着していることが伺えます。また、今年は猛暑でしたのであっさりとしたものが好まれるのではと思っていたのですが、濃いめの味のしっかりした商品も消費者に選ばれたという印象です。それでは次にどんな濃いめ商品が売れているのかカテゴリごとにランキングを調べてみます。




こうして各カテゴリのランキングを見ても、濃いめが商品が定番化しているように思われます。さらには売上上位の商品の大半が前年越えをしており、消費者の選択肢として濃いめの味は当たり前、むしろ積極的に選ばれているのではないかと思われます。
それを示す例としてカルピスの事例を挙げてみたいと思います。
※ちなみに濃いめというと40代の筆者はすぐにカルピスを連想します。(友人宅に遊びに行った際に濃いカルピスが出されたことに衝撃をうけたことを未だに覚えています)
カルピスウォーターと濃いめのカルピスだと以下のような売り上げとなっています。

売上の構成こそ約半分ですが、前年比では濃いめのカルピスの方が伸長著しいです。同じくお~いお茶でも同じ傾向がみられます。

濃いめの商品はこれからもどんどん拡大していきそうな気配です。
そして、濃いめの商品は様々ありますが、究極系として「激辛」商品があります。最近ではテレビでも激辛チャレンジをよく見かけますが、このトレンドは売上につながっているのでしょうか?


テレビでよく見かけても、激辛商品はそこまで売り上げを伸ばしていないようです。「濃いめ」マーケットと比べると1/200程度の規模ですので、テレビでみるのと実際に食するのは違うということでしょうか?とはいえ2020年の1・2・3位は新商品であり、またマニアもうなるペヤングの激辛商品は非常に好調な売れ行きなので、一部の激辛好きの嗜好を捉えられるように、新商品や限界を突き抜けた辛さの商品を定期的に発売してマニアの心をとらえる方針なのかもしれません。また、話題作りやSNS映えなどにも一役買っていそうです。
このようにあるキーワードで集計すると新たな発見があるかもしれません。ぜひ皆様のカテゴリでもはやりのキーワードなどで集計してみてはいかがでしょうか?
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