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vol.114 『あなたはどんな食パンがお好みですか?』

 残暑厳しい日々が続いていますが、近年食パンが熱いことをご存じですか?
食パン専門店が続々オープンしたり、百貨店などでは地方有名店の食パンを集めたフェアを開催したりと、食パンに熱い視線が注がれています。さらに直近ではコロナ禍で食パン重要がアップしています。
今回はRDS市場データから食パンを深堀りしてみましょう。

まずはパン全体の状況をみてみましょう。

■パンのサブカテゴリー別売上実績(JICFS分類)

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この1年の実績では、パン全体としては前年を割っていますが、食パンは前年を超えています。

■パンのサブカテゴリー別実績推移(JICFS分類)

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次にこの1年を月別時系列で実績を見ると、コロナ禍の影響か2月~5月までは前年を上回っていますが、6月から前年を割っています。
ここまでの結果から、パン全体も各サブカテゴリーもダウントレンドと言えそうです。

ここからわずかながら前年をクリアしている食パンを掘り下げます。
まず直近3ヶ月の食パンカテゴリーのランキングをみてみましょう。
 ※JICFS分類の食パンカテゴリーにはバターロールなどの食事パンも含まれます

■食パンカテゴリーランキング 上位50位
RDS06 スーパー 全国(2020年5月~2020年7月) JICFS分類

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直近3ヶ月の食パンカテゴリー上位50位のうち、前年120%を超えているのは5SKUでした。
うち3SKUが山型です。
そこで食パンカテゴリーのうち、山型をMy属性でグルーピングして分析してみました。

■山型食パン売上実績(My属性)
 ※パンカテゴリーが前年を割った6月7月累計で出力

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この直近2ヶ月もこの1年間も、山型食パンは前年を大きくクリアしていることが分かります。
一般的にカテゴリー問わず、流行は首都圏エリアから始まることが多い傾向にあります。
食パンの構成比にしてもこの山型食パンにしても首都圏の構成比が全国よりも高くなっています。このことから今後首都圏以外のエリアでも、食パンあるいは山型食パンの構成比は高くなる可能性は高いと考えられます。

材料や製法から、トーストして食す場合は山型食パンの方が向いているのだそうです。専門店が増えたことで、消費者が受け取る情報が増え、角型食パン一辺倒消費ではなくなっているのではないでしょうか?

更にMy属性機能を使って食パンを枚数(厚さ)別にグルーピングし、エリア別の特徴をみてみました。
■食パンのエリア別枚数別構成比(My属性)

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食パンの枚数(厚さ)の好みはエリア別にはっきりと分かれました。東日本は6枚切と8枚切が構成比のほとんどを占めますが、西日本は5枚切と6枚切で構成比のほとんど占めており、8枚切の構成比は1.3%から2.0%と非常に小さいものです。西日本は粉もの文化なので、よりはっきり小麦の味を感じられる厚切りを好むのでしょうか。
余談ですが、東京出身の筆者は食パンといえば6枚切か8枚切が一般的だと思っていました。

全国の市場データだけで見ていたらこのような地域差は分かりませんので、エリア別にみることも大事ですね。

このように市場データでカテゴリー全体がダウントレンドだとしても、細分化すれば伸長している特徴を見つけることができます。その分析の作業を楽にできるのがMy属性機能です。
ぜひ、自由度高いRDS市場データを売場品揃えやマーケティング等にご活用ください。

市場POS RDSデータを活用することで、市場動向を把握することができます。
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