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vol.85 『「ペヤング」いくつご存知ですか?』

 日本の国民食ともいえるカップ麺。そのカップ麺の進化は著しく、カップ麺自体のクオリティーだけでなく、デカ盛り系やSNSを狙った話題性に富んだ商品など、主力ブランドの派生品も多く、スーパーの店頭では毎日のように新しい商品を見かけることもしばしば。

 そんな中、「スカルプDやきそば」「チョコレートやきそば ぎり」「超超超大盛GIGAMAX」など多くの派生品を市場に投入している まるか食品の「ペヤング」シリーズにフォーカスして、市場パネルのRDSを使いトレンドを見てみました。

■2014年12月から約半年の販売自粛から復調。過去最高を記録。

 過去6年間の実績を、定番品と派生品にMy属性機能でグルーピングして追ってみました。14年12月の約半年の販売自粛の影響で15年は落ち込みましたが、16年には自粛前を上回り、その後も好調に推移。特に派生品の伸びは著しい推移を示しています。

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■派生品の市場投入が、好調を支えている。

好調の裏には、前年にない派生商品の投入&ヒットが見て取れます。
それぞれ年度別にアイテムランキングをまとめてみました。
年々、市場投入し続ける商品開発力と店頭での実現力には脱帽です。

①2016年は 11sku。そのうち、前年にない商品が7sku。
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②2017年は 20sku。そのうち、前年にない商品が10sku。
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③2018年は 32sku。そのうち、前年にない商品が21sku。
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④単価UPしっかり貢献。
 派生品を市場に投入し続けるだけでなく、しっかり付加価値訴求も出来ているため、
単価についても定番品を上回っています。小売業の視点から見ても評価が高いのではないでしょうか。
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■好調の「ペヤング」。弱点はないのか?

 ここまで見る限り、好調の「ペヤング」。そこに弱点はないように見えますが今度は視点を変えて、各エリア別の実績を見てみましょう。
関東、首都圏エリアは圧倒的に強いことが見て取れますが、北海道、西日本エリアは極端に弱いことが分かります。筆者も関西出身で、「ペヤング」を知ったのは、東京で働くようになってからでした。

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■派生品が、弱点をカバーする日が来る? もはや派生品でなない。

 北海道、西日本エリアが極端に弱いことが分かりましたが、話題性に事欠かない派生品の店頭実現力は侮れません。弱点と思われる北海道、近畿、中四国、九州エリアは売上自体は少ないですが、定番品と派生品の売上構成比を見てみると、派生品の導入率の方が高いことが分かります。
 定番品の販売実績があってはじめて、派生品の店頭採用がなされるのが流通の常。 そんなことも一蹴。いかに派生品の評価が高いかが伺えます。
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これから全国の店頭で、いろんな種類の「ペヤング」シリーズが見られることを楽しみにしています。

以上

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2019年2月 5日 19:00

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