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vol.76 『伸び行く冷凍食品の需要について』

最近では専門店や各チェーン独自の商品の登場により、イメージの変革が進んでいる冷凍食品。
2017年の日本冷凍食品協会の調査では「時間短縮」や「買い置き」だけでなく、「おいしさ」のキーワードも語られるようになってきました。
主戦場でもあるスーパーの実績をもとに実態を見ていきましょう。

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RDSスーパー全国で見ると、冷凍食品はイメージ通り、伸長をしていることが分かります。
さらに伸長しているカテゴリーを細分化すると、冷凍調理・冷凍麺・冷凍米飯加工品・冷凍水産素材が該当していることが分かります。そのまま食事用に購入したり、おかずの1品用に購入したりという購買行動が見て取れます。

では次にどの価格帯が受け入れられているか、市場平均売価をもとにして価格帯別でみていきましょう。

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300円以上の商品が前年超えを果たしており、簡便性だけでない要素を見ることができます。
さらに平均売価300円以上に絞り、どの冷凍食品のカテゴリーが伸びているか見ていきましょう。

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300円以上に絞って数値を見てみると、121.1%と前年を大きく上回っていることが分かります。特に冒頭で上げた冷凍調理、冷凍麺、冷凍米飯加工品に関しては前年比130%越えと大躍進を遂げております。やはり食事のメインやおかずになると同時に、高質な「おいしさ」も求められているという事が分かります。
具体的に上位の商品が伸びているのか最も伸長率の大きな冷凍米飯加工品ベスト5の商品で見ていきましょう。

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全ての商品が前年超えをしておりますが、特に平均売価369.6円の「味の素 ザ・チャーハン 袋 600g」が前年比110.8%と大きな伸長を果たしております。
また「味の素 ザ・チャーハン 袋 600g」は2015年8月20日販売開始で、2016年8月~12月の売上前年比も128.1%なので、着実に売り上げを伸ばしていることもわかります。
小栗旬氏をCMに起用し、黒を主体とした商品パッケージに男性向けの大容量かつ本格派の味わいが支持されているということでしょう。

最後に冷凍食品全体の総括として各カテゴリーが「駅前」「駅前以外」どちらで利用されているかRDS商圏タイプ別POSの売上構成比を見ていきましょう。

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取り上げた3カテゴリーを例にすると、冷凍麺、冷凍米飯加工品は駅前で支持されており、駅前以外では冷凍調理が支持されております。
おそらく冷凍麺、冷凍米飯加工品は即食性が高いため、駅前購入⇒そのまま持ち帰って自分のための消費、冷凍調理は使いまわしがきくため、郊外での購入⇒食事のおかずとして家族での消費といった購買行動の違いが出た結果といえるでしょう。

各社の技術や熱意が詰まった冷凍食品。かくいう私自身もここ最近購入回数が格段に増えております。
豊かな食事を気軽に演出し、かつおいしさを追究する皆さまの熱意に想いを馳せつつ、また一つ買い物の楽しみが増えそうです。


※冷凍食品に含まれるカテゴリー「氷」「その他冷凍食品」「冷凍食品不明」は分析より外しております。
※RDS商圏タイプ別POSとはRDS市場データのサンプル収集店舗に商圏分析をかけ、商圏タイプ別に再集計したものとなります(駅前駅前以外の軸としては年齢世帯、所得、年収を収録)。オプションにてご利用が可能です。


市場POS RDSデータを活用することで、市場動向を把握することができます。
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2018年2月14日 16:33

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