トレンドのアイコン

トレンド

vol.70『第3の○○○?』

第3の○○○と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
第3のビールは酒税が高いという事から、それに対応すべく、第2のビール(発泡酒)、 そして第3のビール(新ジャンル)が生まれた経緯は、ご存じの事と思います。
税制度の不満を解消すべくして生まれた、第2、第3のビールとも、今では十分すぎるほどの市民権を得たと言ってもいいでしょう。

第3のミルク

今回は第3のミルクに焦点を当ててみます。

まずは第1~第3の定義から。
■第1のミルク・・・牛乳 (課題:おなかを壊す・乳アレルギー・高カロリー)
■第2のミルク・・・豆乳 (課題:大豆アレルギー)
■第3のミルク・・・アーモンド系・ライス系など

第3のミルクは、ほとんどの販売店で、「牛乳・豆乳売場」で展開されています。
今回弊社Plano-POS機能の「My属性」機能で「第3のミルク」というオリジナルのカテゴリーを作成し、「第3のミルク」として106SKUをくくり、その分類で分析しました。

 第3のミルクには主に2系統あり、 代表ブランドは下記です。
●アーモンド系
 「アーモンド効果:江崎グリコ社」
 「ブルーダイヤモンド:マルサンアイ社(日本での販売会社)」
 「アーモンドファーム:キッコーマン飲料社」
●ライス系  「玄米でつくったライスミルク:キッコーマン飲料社」


2013年頃に姿を現した第3のミルクですが、直近までの推移はこのようになっています。

trend70_1.png

構成比は第1・第2に比べると小さいものの、急激な伸びが確認されました。

伸びてきた背景として下記4点が考えられます。
1)高い抗酸化作用を持つと言われるビタミンEが豊富で、老化防止などに期待
2)第1・第2のミルク(牛乳・豆乳)に比べ低カロリー
3)大手の参入(CMキャンペーンなどで消費者認知率UP)
4)味・カロリーオフ・シュガーレスなどニーズに対応したSKU急増(売場視認率UP)


trend70_2.png

第3のミルク:今後の展望

前年比の伸びが鈍化し(表①)、SKU数も頭打ち(表②)になってきたので、「成熟期」に入ろうとしているという見方もできると思います。
しかし、以下の理由から、まだ「導入期」であると言えるのではないでしょうか。
1)第3のミルクは欧米において第2のミルク(豆乳)を上回っておりポテンシャル有。日本でも同じ動きが起これば、市場規模が今の5~10倍程度に膨らむ可能性大。
2)トライアル(200ml程度)から大容量(1L)へのサイズシフトが順調に進行中。

下記金額ランキングの黄色商品が大容量(1L)
trend70_3.png

価格帯別で見ても、高価格(=大容量)の顕著な伸びが確認できます。



trend70_4.png ※ご案内:第3のミルクの中での弊社Plano-POS機能の価格帯別(幅は自由に設定できます)の構成比、前年比がボタン操作一発で出力されます。

世の中の流れとして、仮に大豆に大きな関税がかかった場合には、第2のミルク(豆乳)の苦戦が予想されます。その際に、製品特性的に受け皿になるのは、第1のミルク(牛乳)ではなく、「第3のミルク」ではないでしょうか?
その意味においても、成長著しい「第3のミルク」を大切に育成していくべきだと考えます。

皆様のカテゴリーにも応用できるかも

ビール、ミルクに続き、チーズにもナチュラル・プロセスに続く「牛乳を使わない第3のチーズ」が出てきているようです。
皆様の主戦場の○○カテゴリーにおいて、第2、第3の○○と定義づけをして作り、○○カテゴリーを維持・活性化するため、そして、貴社が第2、第3のカテゴリーででも確固たる地位を築くため、このような手法で提案をされてみてはいかがでしょうか。
もしもそのカテゴリーに新規参入される場合も、区分が無いレッドオーシャンの○○の市場に参入するよりも、まだ競争相手が少ない、比較的ブルーオーシャンの第2・第3の○○を立ち上げて参入という方法もあるのではと思います。


市場POS RDSデータを活用することで、市場動向を把握することができます。
※さらに詳しい資料・細分類でのランキングデータをご希望の方はこちらから
↓↓↓

サンプルデータ申込み


2017年6月30日 09:25

お問い合わせ

    • ご購入前のお問い合わせ   :
    • 03-6908-7878
    • 保守契約に基づくお問い合わせ:
    • 03-6908-7817

受付時間 9:00-18:00
(土日祝日・年末年始・当社休日を除く)

ページトップへ