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vol.69『ポテチショック』店頭に与えた影響は?

昨年の北海道を襲った台風の影響からジャガイモの収穫量が減少しポテトチップスの 休売・終売が相次ぐ事態となった『ポテチショック』。
あれから約2ヶ月が経ち、店頭ではどのような影響があったのでしょうか?
RDSの週次データを使って検証したいと思います。

『スナック菓子』2017年4月10日週に山

ポテトチップスを含むスナック菓子カテゴリーの直近10週の売上推移を見てみました。
カルビーが品薄・休売を発表したのが4月10日。休売対象商品などがネットでプレミアムがつくなど、消費者が一斉に買いに走った影響がRDSデータからも見て取れます。
しかし、その後、ポテチ騒動も収束するにつれ、スナック菓子全体も下降傾向。
ポテチの影響力の大きさがよくわかります。

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ポテチ特需も一過性。代替え戦争の始まり

4月10日週にてスナック菓子カテゴリー全体に特需があったものの、その効果は今では収束し、直近5月15日週では前年93.8%。直近10週を比較しても、すでに前年と同じ水準に戻りつつある状況です。
まだ本格的な品薄解消には時間が掛かる見込みのため、各小売業はポテチに変わる新たな代替え商品の選定と調達を余儀なくされる状況です。
trend69_2.png では、ポテチに代わりに消費者はどういった商品を求めたのでしょうか? My属性機能を使って、スナック菓子カテゴリーを細分化して分析してみましょう。

My属性からスナック菓子を細分化。見えてきたものは、、、

スナック菓子を以下の5つに細分化してみました。
『ポテトチップス』
『成形ポテト』
『スティックポテト』
『コーン系スナック』
『小麦系スナック』
4月10日週の特需以降、ポテトチップスの売上構成比は右肩下がり。
全般的にポテトチップス以外の構成比が伸びていますが、特に大きく構成比を上げたのが、『小麦系スナック』。
trend69_3.png 次は視点を変えて、エリア別にはどうなっているのか見てみましょう。

エリア別 西日本エリアが敏感に反応。特に近畿エリア

ポテチ特需のあった4月10日週の前後5週を比較して見ました。
以下のグラフは、3月6日~4月9日までの5週計の各エリアのカテゴリー構成比です。
ポテトチップスは全国平均35.5%。エリアでも若干違いがみられ、京浜エリアがもっとも高く、近畿エリアが一番低いことが分かります。

RDSスーパー 01 全国 (2017年3月6日~2017年4月9日までの5週計)
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以下のグラフは、4月19日~5月21日の5週計の各エリアのカテゴリー構成比です。
ポテトチップスは全国で見ると35.5%⇒27.6%と落ち込み、特に近畿エリアが極端に構成比を落としています。各エリアでは『小麦系スナック』にシフトしている傾向がありますが、特に東海・近畿・中四国・九州と西日本エリアに影響がみられます。また近畿エリアだけは、『成形ポテト』についてもシフトしていることが分かります。

RDSスーパー 01 全国 (2017年4月19日の週~2017年5月21日までの5週計)
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筆頭は『かっぱえびせん』

週別のベスト20を出してみると4月10日を境に1位だった『カルビー ポテトチップスコンソメパンチ 60g』が毎週ランクダウンしているのに対し、『カルビー かっぱえびせん90g』は次週より1位に。


RDSスーパー 01 全国 (2017年4月10日の週~2017年5月1日の週)
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ポテチの本格的な品薄解消は、秋ごろの見込み。今後、消費者ニーズをとらえる商品、カテゴリーを引き続き調査していきたいと思います。


市場POS RDSデータを活用することで、市場動向を把握することができます。
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2017年6月14日 11:10

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