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vol.60 『暖冬さまさまアイスクリーム!?』
2015年の一年間は、温暖化の影響か時期によって気温差が大きくありました。その為、夏なのに寒かったり、冬なのに暑かったりと気温に振り回された一年間でした。
冬に関しても例年でしたら10月から寒くなり、11月…12月時点では息が白くなり、厚手のコートやダウンが大活躍する時期になるにもかかわらず、今シーズンは厚手のコートやダウンが1月上旬まで要らないのではないかと思うくらいの温かい日が続きました。
では気温に影響されやすいカテゴリーの『アイスクリーム』の売上はどうだったのでしょうか。暖冬の恩恵を受けて、『アイスクリーム』の売上は2014年に比べて上がったのでしょうか。はたまた下がったのでしょうか。
【JICFSカテゴリー】アイスクリーム売上実績(RDS全国・RDS京浜 2015年12月)
全体の前年比をみても売上が伸びていることがわかりますが、特に京浜エリアではプレミアムアイスの売上金額前年比が184.5ポイントと大きく伸びていて、売上構成比が50.3ポイントとアイスクリームで半分の構成比になりました。
プレミアムアイスはクリスマスや年末にかけて売上が上がると言われていますが、それに輪をかけて暖冬が影響し12月のアイスクリーム全体の売上が上がりました。
ハーゲンダッツ株式会社から発売され話題になった『華もちシリーズ』の影響もありそうですが、それにしても暖冬の影響は大きいという事がわかりました。
では年間で売上金額の推移をみてみたいと思います。
【JICFSカテゴリー】アイスクリーム売上実績推移(RDS京浜 2015年1月~12月まで)
2015年は6月と12月でアイスクリームの売上にあまり差がないという結果となりました。ここまで差がないのも驚きです。では例年通りなのでしょうか。2014年の売上推移を見てみたいと思います。
【JICFSカテゴリー】アイスクリーム売上実績推移(RDS京浜 2014年1月~12月まで)
2014年の6月と12月ではアイスクリームの売上金額は大きく違うことがわかりました。この差をみてみると2015年の暖冬の影響は大きく、気温が凄く関係している事がわかります。
アイスクリームのカテゴリーは気温に関係するカテゴリーなので、気温を読みしっかり出荷数を揃える必要がある事がわかります。気温に影響されるカテゴリーだからこそ、売れる時期にしっかり在庫を積んで販促を仕掛けて売ることが出来るかが勝負になっていることがわかりました。
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