トレンドのアイコン

トレンド

vol.53 『これって妖怪の仕業かも?』

 巷では『妖怪ウォッチ』が大ブームです。ニンテンドー3DSのゲームから始まった本作は、アニメーション・グッズ展開のクロスメディア政策が見事にはまり、今や社会現象となっています。子供たちが欲しがる妖怪メダルは入手困難で世の中のご父兄を翻弄し、幼稚園や保育園の運動会では主題歌「ようかい体操第一」をみんなで楽しく踊り、あまつさえ今年の流行語大賞にも紅白歌合戦にもその名前が出てきて、この勢いは止まる事を知りません。以前は玩具売場での商品展開でしたが、今ではSM・GMSは言うに及ばず、高速道路のサービスエリアにもそのコーナーがあるくらいです。

 それでは、妖怪ウォッチのこのブームは、他のキャラクター商品にどのような影響を与えているのでしょうか?商品名称等で自由に属性が作れる「My属性機能」で調べてみました。

売上金額構成比推移(RDS全国・2013年11月~2014年10月まで)

trend053_5.jpg

こちらは商品に名称含まれる、それぞれのキャラクター名称をキーにして、My属性機能でグルーピングした結果を、RDSで分析したものです。今まで、キャラクター商品は、アンパンマンがダントツだったのですが、妖怪ウォッチはアニメ開始からたった10ヶ月(2014年1月放映開始)で、アンパンマンに次ぐシェアを獲得しています。正直ここまで拡大しているとは思いませんでした。

売上金額実績推移(RDS全国・2013年11月~2014年10月まで)

trend053_6.jpg
※100店舗あたりの販売金額、単位:千円

 売上実績で見ても、妖怪ウォッチ関連は非常に売上を伸ばしています。一方でアンパンマン関連はそこまで売り上げを落としていません。ここにはアニメ開始25周年という、ずっとちびっこのハートを捕まえて離さないヒーローであるアンパンマンが、今まで培ってきた地力があるのだと思います。

 これからのクリスマスシーズン、そして来年に向けて妖怪ウォッチシリーズがどれくらい拡大していくのか、そしてキャラクター商品の勢力図がどのように変わっていくのか、引き続き『ウォッチ』していきたいと思います。

2014年12月 1日 14:40

お問い合わせ

    • ご購入前のお問い合わせ   :
    • 03-6908-7878
    • 保守契約に基づくお問い合わせ:
    • 03-6908-7817

受付時間 9:00-18:00
(土日祝日・年末年始・当社休日を除く)

ページトップへ