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vol.50 『インフルエンザ予防に、機能系ヨーグルト定着』
今冬も12月に入り、インフルエンザが流行し始めています。
厚生労働省発表の資料を見ると、昨冬は11月下旬から報告数が増え始め、1月下旬から2月初めにピークを迎えています。昨冬の例にならえば、今冬もこれから流行のピークを迎えることが予想されます。
インフルエンザ予防といえば、機能系ヨーグルトが昨冬に品薄となったことは、まだ記憶に新しいところです。インフルエンザ予防に効果ありとテレビで報道されたことがきっかけで火が付き、生産態勢が追い付かず店頭で購入個数が制限されるなど、入手困難な状況が更に話題を呼びました。
昨年の品薄状況を考慮して、明治の「R-1」はインフルエンザ流行期にも十分供給できるよう増産体制をとっているそうです。RDSデータで明治「R-1」を分析してみると、店頭が秋冬の棚割に変わったと思われる9月以降売上が徐々に増加しており、インフルエンザが流行り始めた12月に入ってからは、更に勢いを増しています。
9月時点で既に昨冬の売上ピークと同じ程度の売れ行きとなっており、今後流行のピークにかけて更に勢いが増すと思われます。メーカーからの情報提供やメディアの報道を通じて、「インフルエンザ予防には機能性ヨーグルト」という図式は消費者に浸透しているようです。
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ヨーグルトカテゴリー全体の売上も、2012年9月から12月までの4か月で前年比113%、2012年の1年間でも前年比114%とカテゴリー全体が好調です。

2008年と2012年で、ヨーグルト全体の週次販売金額を比較してみました。2012年秋以降は、春夏と比べると売上のベースは下がるものの下降ラインは取らず、平坦に推移しています。
ヨーグルトは、春夏は売上が高く、秋冬には夏場に比べると売上が落ちるカテゴリーでしたが、インフルエンザ予防にはヨーグルトという認識が消費者に浸透したことで、年間を通じて売れるカテゴリーに進化したといえるのではないでしょうか。
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機能性ヨーグルトは、LG21やLGG菌、ガセリ菌にプラズマ乳酸菌と乳酸菌のラインナップも増え、商品の形態も食べるヨーグルトに加え、飲むタイプも品揃えが豊富になっています。インフルエンザ流行のピークを前に、機能性ヨーグルト売場に注目したいと思います。
今回のヨーグルトは、乳酸菌で腸内環境を整えて免疫力を高めてインフルエンザを予防するということなので、もしも機能性ヨーグルトが買えなかった場合は、味噌汁と漬物を食べて、日本酒を飲んで乳酸菌を摂取しようと思います。
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