
トレンド
vol.25 『Myボトル人口増加中』
最近、オフィスでもMyボトルでコーヒーやお茶を飲んでいる人をよく見かけませんか?
JICFS分類の「魔法瓶・ジャー」のカテゴリーで RDS-POSデータの直近3か月を分析してみると大きく前年比を伸ばしていました(図1)。
図1. 2008年12月~2009年2月 魔法瓶・ジャーの売上実績(RDSスーパー全国POSデータより)

昨年と一昨年も分析してみると図2のようなグラフになりました。
2008年3月から入学シーズンということもあり、ぐぐっと伸びています。それ以降も2008年9月を除いて大幅に前年を上回っています。
図2. 2006年4月~2009年2月 魔法瓶・ジャーの売上実績推移(RDSスーパー全国POSデータより)

直近3か月のランキングを見てみると、携帯マグが売れています。エコ志向の高まりで、オフィスでの使い捨てカップをやめてMyボトルを持つ人が増えているのかもしれません(図3)。
図3. 2008年12月~2009年2月 魔法瓶・ジャーの売上ランキング(RDSスーパー全国POSデータより)

ちなみに昨年の4月はこんなランキングでした。4月は新入学にあたり購入する人が増えるので、子ども向けの商品が上位を占めています(図4)。
図4.2008年4月 魔法瓶・ジャーの売上ランキング(RDSスーパー全国POSデータより)

また、中に入れる飲み物関係の商品も「魔法瓶・ジャー」と並行して伸びています。
水筒に入れる飲み物の定番、麦茶(パック)が昨年春以降好調に売上を伸ばしています(図5) 。
図5. 2006年4月~2009年2月 麦茶の売上推移(RDSスーパー全国POSデータより)

ある本では売れる要素について、①少数の目利きに対してきちんと浸透すること、②記憶に粘ること、③環境が後押しすることと規定しています。(『急に売れ始めるにはワケがある』マルコム・グラッドウェル著、高橋啓訳、ソフトバンククリエイティブ)
今回の状況については、オフィスや学校など、毎日同じ人がたくさん集まる場所でMyボトルが使われることで、①や②の要素はもともとあり、エコライフスタイルや不況下で生活防衛志向が高まっていることなどが③の環境要因となって、売上を伸ばしているというふうに説明できるかもしれません。
最後に、Myボトルを楽しむ情報がたくさん詰まった各社のサイトです。Myボトルを持っているとより楽しめますが、持っていない人も楽しめる内容です。
・サーモス・・・http://www.thermos.jp/
スライドで綴る短編、「サーモスライフストーリー」は写真がとても素敵で宣伝文句は無く、読みものとして楽しめます。
・象印「どこでもカフェ」・・・http://www.zojirushi.co.jp/cafe/
Myボトルにお茶を入れてくれるお店「給茶スポット」を紹介しています。
2009年3月27日 15:10
お問い合わせ
-
- ご購入前のお問い合わせ :
- 03-6908-7878
-
- 保守契約に基づくお問い合わせ:
- 03-6908-7817
受付時間 9:00-18:00
(土日祝日・年末年始・当社休日を除く)