vol.3　『旨さ重視の濃厚牛乳』

2004年2月を100とした場合の売上金額推移

図1．

2005年4月前年比

図2．

・牛乳の分類は、容量・名称などを基としてMy属性を設定、出力しております。
My属性とは・・・市場POS分析ツールでは、独自にそして簡単に属性分類を設定することが可能です。

2005年4月濃厚牛乳ランキングベスト10

図3．

No.	商品名	金額	前年比
1	北海道保証　濃厚函館４．０牛乳　１ｌ	1,885,445	353.3
2	メイトー　特濃　４．４　１０００ｍｌ	1,411,029	244.7
3	メイトー　こく自慢　濃厚４．４　１０００ｍｌ	1,408,308	119.1
4	メグミルク　しっかり飲める特濃４．４　１ｌ	626,481	–
5	オハヨー　特濃４．３牛乳　パツク　１０００ｍｌ	511,761	79.1
6	明治　まろやか特濃４．４　１０００ｍｌ	476,525	74.9
7	グリコ　濃くておいしいミルク　２００ｍｌ	449,469	99.2
8	山口県酪農　特濃牛乳４．２　１０００ｍｌ	387,529	127.5
9	オハヨ−　特濃４．３牛乳　パック　５００ｍｌ	143,867	125.7
10	グリコ　濃くておいしい牛乳　５００ｍｌ	127,926	84.3

※RDSデータ調べ/スーパー1店舗あたり

　高くても価値のある商品は売れる。
牛乳でもそういうことがいえるようになってきたのではないでしょうか？

　加工乳が市場に現れた時、低価格で低カロリー、日持ちの良さも加わり低脂肪乳が人気を集めた反面、濃厚牛乳は高価格、謳い文句の割には普通牛乳と味があまり変わらない、と消費者に受け入れられず低迷が続きました。しかし、現在では濃厚牛乳が消費者に受け入れられているというのがRDSPOSデータから見て取れます。

　図1．は普通牛乳と低脂肪乳、濃厚牛乳の2004年から2005年4月までの販売指数です。
2004年9月に低脂肪牛乳を上回った濃厚牛乳は、その後も上回り続け、高水準を維持し現在に至っています。

　図2．は普通牛乳と低脂肪乳、濃厚牛乳の前年比となっています。
普通牛乳と低脂肪乳は低下しているにもかかわらず、濃厚牛乳だけは飛躍的に上昇しているのが見て取れます。

　一般的に牛乳の価格は低脂肪乳、普通牛乳、濃厚牛乳の順に高くなるものですが、図1、図2だけ見ただけでも価値のある商品の方が売れるというのが分かるのではないでしょうか？

　図3．は濃厚牛乳の2005年4月売れ筋ランキングになっています。
ここで注目していただきたいのが2位と3位の「メイトー 濃厚４．４ 1000ml」です。
データ上では2種類の商品として算出されていますが、今ではリニューアルされ「メイトー しっかり濃厚４．４ 1000ml」となっていますので、実質1位の商品と考えられます。この商品が他の商品と比べ大幅に売上があるのには濃厚牛乳の旨みを持ちつつ、リーズナブルな価格ということが上げられると思います。

　現在、各メーカーで牛乳のキャンペーンを行っています。これを期に濃厚牛乳を飲んだことない方もお試しになられてはいかがでしょうか？

(株)マーチャンダイジング・オンでは、JICFS/RDSデータ（商品 及び POSデータ）を、月額68,000円という格安料金にて提供しております。ここで出力しているデータは、弊社POSデータ/棚割分析ソフト『Planogrammer』『市場POS分析ツール』を使用して作成いたしました。

・濃厚牛乳の分類は、容量・名称などを基としてMy属性を設定、出力しております。
My属性とは・・・Planogrammer・市場POS分析ツールでは、独自にそして簡単に属性分類を設定することが可能です。

2005年5月30日 10:19