RDSから見る売上トレンド

vol.83 『加工肉における「糖質OFF」&「塩分OFF」のエリア動向について』

食品業界に於いて「健康」とは永遠のテーマと言えます。
近年、健康を謳ったキーワードが沢山でています。
例えば、飲料では「カロリOFF」・「糖質ゼロ」・「プリン体ゼロ」 調味料では「減塩」・「塩分ひかえめ」・「うす味」等々沢山のワードが出てきます。
最近のTVでも体に良い食品・食材をテーマにした番組を多く目にします。
高齢化が進む中、やはり一番の関心は「健康でいること」ではないのでしょうか。
今回、あまりメジャーでない加工肉の「健康」キーワード「糖質OFF&塩OFF」について調べて見ることにしました。


今回の使用データ
   分析エリア :8エリア 100店舗当たりの販売金額
   分析期間 :2017年11月~2018年10月 (年間)

◆該当商品の選出

RDSデータの「My属性」で糖質のみ商品は8SKU、塩のみ8SKU、糖質&塩は11SKU検出され合計で27SKUになります。(表1)

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◆エリア別売上高について

上記商品をRDS8エリア別の売上高並び前年比を見てみました。(表2)

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全国の「糖質」は、売上高前年比122.3%、「塩」では同92.8%、「糖質・塩」同106.5%となっています。トータルでは106.5%の伸びです(表2)
エリア別に見ると「糖質」と「塩」の売上に大きな差異が見られます。
西エリアでは「糖質・塩」の売上がかなり低い傾向が見られます。

表2より売上高と前年比をグラフにしてみました。

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グラフ1を見ると、全体では「塩」に比べ圧倒的に「糖質」の売上が大きいことが分かります。
特に「その他の関東」での「糖質」売上が突出しています。
次に「糖質」が「塩」より売上が高いエリアは北海道・東北・その他の関東・京浜・東海・近畿となっています。
「塩」の売上が高いエリアは中四国・九州です。

グラフ2は売上高前年比をグラフにしました。
「塩」を見ると、北海道・京浜は大きく前年比を伸ばしています。特に北海道の前年比163.7%次に京浜の157.7%と伸びが大きい。
「糖質」では、東北と中四国が前年比を捉えていません。
北陸は他のエリアと比較すると、「糖質」・「塩」の前年比乖離が大きく、「糖質&塩」は売上も大きく且つ前年比も136.4%となっています。

エリア対策として、「糖質」並び「塩」を強化するエリアはどこなのか。
特に「糖質・塩」」に於いては、西のエリアは手付かずの状況のようです。(売場に商品が置かれて無いのか、売れないのか?)

※このエリア別実績については、メーカーの力加減(配荷力)に左右されることも考えられますので、参考資料としてご覧ください。

◆年齢世帯について

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平均売上高は世帯別に比較すると、高い方から、単身世帯、次いでファミリー、シルバーの順になっています。特に単身世帯の糖質OFFの購買が高いようです。(グラフ3)
次に、売上構成比を見ると、シルバー世帯では金額ベースは低いものの糖質OFFの構成比が60.5%と単身、ファミリーよりも高くなっています。(グラフ4)
トレンドとしては、「塩」より「糖質」の方が今後の販売に期待できそうです。

◆年収別について

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年収別に、売上構成比を見ると、300~500万円未満では「糖質」、500~1000万円以上では「塩」を購入する傾向にあるようです。(グラフ5)
近年では各小売業のエリア対策はもちろんですが、店舗ごとの対策をどうするかが主流になりつつあります。
担当店舗の売上が不振であれば、なぜ不振なのか理由が分かれば対策が見えてきます。例えれば年収ベースで、不振店舗の周りに500~1000万円以上の世帯が数多くいたとしたら、全体では「糖質」が売れていてもこの店舗では「塩」を中心に販売した方が、良い結果が得られそうです。

以上の様にRDS市場データを活用することで、色々な気付きがあります。今後は益々データを用いた提案が重要になるのではないでしょうか。

加工肉全体から見れば「糖質・塩」の関連商品売上高はまだま小さいですが、
これからの健康志向を考えるとダイヤの原石かもしれません。

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