RDSから見る売上トレンド

vol.81 『気温と売上の相関性は?』

■暑いぞ、熊谷!

7月23日に埼玉県熊谷市で日本最高気温41.1℃を記録し、ニュース番組でいつもは最後のはずの天気予報のコーナーがトップで報じられているほど異常ともいえる暑さが続いています。

酷暑の中、食品を中心にどのカテゴリーのどんな商品が支持されているのか調べてみました。

今回使用するデータは下記です。
・分析エリア:RDS京浜(100店舗当たりの販売金額)
・分析期間 :2018年6月25日~7月22日(4週間)

■食品カテゴリーの動向

表1)食品で前年超えのカテゴリー(前年比順)
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※構成比2%以上のカテゴリーが対象             


暑さで売上が上昇する代表格の「清涼飲料」・「アイスクリーム」、そして「惣菜(家庭内でガスを極力使いたくないという心理から)」が前年比110%を超えています。

昨年も前半は猛暑と言われ、今年はその昨年の売上をさらに10%超すという事自体、如何に異常な状態であるかがお分かりいただけると思います。

■「清涼飲料」の動向

それでは、前年比No1の「清涼飲料」ではどのカテゴリーが伸びているか見てみましょう。

表2)清涼飲料の各カテゴリーの金額・前年比・構成比(前年比順)
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ほぼすべてのカテゴリーで前年を大きく超えていることがわかります。
前年比が130%を超え、構成比10%を超える「スポーツドリンク」に着目します。

■「スポーツドリンク」の動向

表3)「スポーツドリンク」の売上ランキング
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※5位DA・KA・RA600mlは新製品。前年比は昨年の規格違い540mlを元に算出。  

特筆すべきは上位商品の前年比が150%を超える商品も登場し、Top10商品では、前年比が140.8%という結果です。言い換えますと、各店舗で昨年1,000本売れていたのが、今年は1,400本売れているという事になります。
想像しただけでも今年の暑さの壮絶さがわかると思います。

図1)カテゴリー売上と最高気温の推移
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※2018年最高気温:東京の最高気温の週平均値  

選択した3カテゴリーの売上と最高気温の推移を見てみましょう。
昇温とともに上昇する傾向の強いカテゴリーですが、みな同じ率で上昇しているわけでないことがグラフからわかると思います。
今回の場合、35℃を超えたあたりで特に動きが変わっています。
特にスポーツドリンクの伸びが驚異的です。

■気温と売上の相関性は?

では、驚異的に伸びているスポーツドリンクの売上と気温の関係を前年比・前年差ベースで見てみましょう。

図2)「最高気温前年差」と「スポーツドリンク売上の前年比」の推移
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気温差がマイナスなら売上も下がる、気温差がプラスなら売上も上がるというように、「前年同週比の気温差」と「スポーツドリンク前年比」の相関性が確認できます。
関東地方では今年はなんと6月下旬に梅雨明け発表がありました。梅雨明け以降の気温差と売上の伸びは驚異的な事が特徴でした。

■特筆すべき他のカテゴリーは?

他のカテゴリーでは、「漬物・佃煮」が金額前年比102.6%でした。
「漬物」単独では110.7%と大きく伸ばしています。
漬物は近年、減塩傾向の影響で向かい風(2017年:金額前年比95.8%)でしたが、この暑さで下記2つの理由から背に腹は変えられなかったのではないでしょうか?

1)猛暑で「ひんやり」とした浅漬け、キムチのような「刺激物」が好まれる傾向
2)「塩分摂取」が同時に出来る一石二鳥の食材

約5%のダウントレンドが、この猛暑で一気に約10%のアップトレンドに変わったことは、特筆すべき事実です。

表4)「漬物」の売上ランキングTop10
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単品別のランキング上位商品はキムチ・きゅうり漬けを中心に伸ばしています。
スポーツドリンクと同様に、ド定番の商品が軒並み前年比110%を超えている事がポイントです。

■気温マーケティングはよりチャンスに!

去年や今年の猛暑が一時的な現象ではなく、地球レベルで進行している異常気象の一環である事は否定できませんので、仮説検証を行う事が必要になってくると思います。
今回ご紹介差し上げましたように、昇温とともに売上が伸びるカテゴリーや商品、降温ともに売上が伸びるカテゴリーや商品があると思います。

今後、皆さんの商品で気温との相関性を見つけ出し、販促に活かし売上UPにもつなげてみてはいかがでしょうか?


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